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用語集 - 硬さ計(硬度計) Glossary - Portable Hardness Tester

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硬さ計(硬度計)に関する用語について分かりやすく説明します。硬さ計について分からない用語がある場合は、まずはこちらをご確認ください。疑問が解決しない場合は、お電話もしくはメールでお気兼ねなくお問い合わせください。

用語集

用語 説明
硬さ 硬さとは、摩耗・脆さ・曲げ・伸び・ねじりなどの複数の機械的性質の関係性により決まる工業量のことで、長さや重さのように単一の物理的性質により定義される値ではない。このため、すべての材料を一律で表す硬さ単位は存在しない。
硬さ記号 どの硬さ試験方法で試験を実施したのかを示す記号。HV(ビッカース)、HB(ブリネル)、HS(ショア)、HRC(ロックウェルC)、HRB(ロックウェルB)、HL(リーブ)等の記号があり、押し込み荷重やインパクトデバイスの種類も必要に応じ付加される。
 例) 60 HRC (ロックウェルC 硬さ試験)
    770 HLD (リーブ硬さ試験 インパクトデバイスDタイプ)
ブリネル硬さ試験 スウェーデンのブリネル氏によって発明された試験方法。ブリネル硬さは、鋼球圧子又は超硬合金圧子を用い、試験面にくぼみをつけたときの荷重をくぼみの表面積で割ることで表される。鍛造品や硬さが不均一な測定物に適しており、小物や薄物には適さない。
ビッカース硬さ試験 ビッカース社(イギリス)のスミス氏とサンドランド氏によって考案された試験方法。ビッカース硬さは、正四角錐のダイヤモンドで作られたピラミッド形の圧子を押し込んだときの荷重とくぼみの表面積の比から定義される。圧子にダイヤモンドを使用しているため硬い材料でも測定でき、特に小物、薄物の検査に適してる。
ヌープ硬さ試験 アメリカのヌープ氏が考案した試験方法。ビッカース硬さと同様にダイヤモンド圧子を用い、圧痕はひし形となる。圧子によるくぼみ深さが浅いので、硬化層の断面硬さの測定や、もろい材料の硬さ測定等の微小硬さ試験で利用されている。
微小硬さ試験 押込み硬さ試験のうち、ごく小さい試験荷重で行う硬さ試験の総称。具体的には、9.8N(1kgf)以下の試験荷重で行うビッカース硬さ試験とヌープ硬さ試験が、微小硬さ試験として規定されている。
ロックウェル硬さ試験 アメリカのロックウェル氏が考案した試験方法。所定の荷重を加えたとき生じるくぼみ深さの差から硬さを求める。ビッカース硬さやブリネル硬さと異なり、深さから硬さを読み取るため、簡便かつ素早く行える。一方で、試験対象の硬さにより試験方法が異なるため、様々な試料を同一のスケールで比較することができないという短所がある。
UCI硬さ試験 UCI(超音波接触インピーダンス)硬さ計は、ビッカース硬さ試験機をベースに開発された硬さ測定方法。ビッカース硬さ試験と異なり、圧痕を電子的に評価する。他の測定手法に比べ圧痕が小さく、測定対象が薄物・軽量部品でも測定できることが特徴。溶接の熱影響部(HAZ)や硬化層、ギヤの歯の硬度測定に適している。
ショア硬さ試験 アメリカのショア氏が考案した反発係数を利用した硬さ試験方法。先端にダイヤモンドチップを埋め込んだハンマーを落とし、跳ね返りの高さから硬さを計測する。操作が簡単で素早く測定ができ、小型で持ち運びができることが特徴。大きな部品や圧延ロールの硬さ測定で利用されている。
リーブ硬さ試験 アメリカのリーブ氏が考案した反発係数を利用した硬さ試験方法。ショア硬さと異なり、跳ね返りの高さではなく、落下速度と跳ね返り速度の比率から硬さを求める。操作が簡単で素早く測定ができ、また測定器が安価なため、現場や屋外での硬さ測定で広く使用されている。この原理をもとに製作された硬さ計は、リーブ硬さ計やリバウンド硬さ計、エコーチップ硬さ試験機と呼ばれている。
圧子 圧子とは、ブリネル・ビッカース・ロックウェル・UCI等の押し込み硬さ試験で、試験体に押し込まれる硬い物質のこと。ビッカース・ロックウェル・UCIの圧子には、ダイヤモンドが広く使用されている。