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容器内の水位(液面高さ)の測定 Application Notes - Ultrasonic Flaw Detection

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容器内の水位(液面高さ)の測定

容器内の水位(液面高さ)の測定

安全上の理由により容器内の液体を空気に露出させてはいけない場合や、容器の開封に多大な労力が必要な場合、容器内部の液体の水位(液面高さ)を確認することは非常に困難です。
超音波探傷器は、密閉された容器内の液体の水位(液面高さ)の測定にも用いることができ、水位(液面高さ)や液体の有無を非常に簡単に確認することができます。

ここでは、容器内の水位(液面高さ)の測定方法について説明します。

測定方法

公称周波数が2~5MHz、振動子の公称寸法が10~20mmの垂直探触子を通常使用しますが、容器の形状や表面状態、液体の種類により超音波の減衰が大きく測定できない場合があります。そのような場合は、状況にあわせて適切な探触子を使用してください。

容器底部からの測定

まず、内部の液体の水位(液面高さ)が既知の容器を用意し、容器の底部に探触子を密着させます。探傷器に表示された第一回底面エコーと第二回底面エコーを使用して液体の音速とゼロ点の調整を行います。ビーム路程はピーク位置で測定を行い、エコー高さはそれぞれ80%になるよう調整し二点校正(音速とゼロ点の調整)を実施します。調整後、一回目の底面エコーのエコー高さが80%になるように、再度感度を調整します。

次に、測定を行う容器の底部に探触子を密着させます。液体表面に波が生じないようにゆっくり接触させてください。振動等により液体表面に波が生じると、探触子からの距離が安定しないため、探傷器本体に測定値が表示されない場合があります。

容器側面からの測定

容器の底部に探触子を接触させることができない場合は、側面に接触させることでおおよその水位(液面高さ)を把握することができます。
内部に液体がある箇所では、探触子から容器に入射した超音波は液体を伝播し、反対側の容器側面に反射し底面エコーとして探傷器に表示されます。一方、液体が無い箇所では底面エコーは表示されません。
探触子を容器に接触したまま下から上にスキャンしていくと、液体が無い箇所で底面エコーが消失します。その消失点がおおよその水位(液面高さ)となります。