ベルトコンベア(コンベアベルト)の厚さ測定 Application Notes - Thickness Measurement
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ベルトコンベア(コンベアベルト)の厚さ測定
ベルトコンベアは、荷物を連続的に運搬するための搬送装置です。幅広の環状ベルトをローラーに掛けて台車の上で回転させ、その上に荷を載せます。
コンベアベルトは、帆布やスチールコード等を心材とし、その両面をゴムで挟み込んだ構造になっています。コンベアベルトの厚さは、ベルトそのものの強度にもよりますが、3mm程度から10mm程度まであり、搬送物に接触する上面側が厚くできています。
鉱山や製鉄所で使用されているコンベアベルトは、摩耗による減肉のため定期的な検査が必要です。超音波厚さ計は、保守点検および製造時のコンベアベルトの厚さ測定に使用されています。
測定方法
トランスデューサー(プローブ・探触子)からゴムに透過した超音波は、ゴムと心材の境界で反射し戻ってきます。このため、ゴムの摩耗による減肉は、心材までの厚さを測定することで管理できます。
ゴムは、超音波の減衰が大きいという特徴があり、さらにゴムと心材の境界の状況により、反射エコーが弱くなったり、反射エコーのパターンが複雑になる場合がります。このため、Aスコープ(エコー・波形)を読み取りながら測定を行う必要があり、装置にはAスコープ表示付きの超音波厚さ計(MVX、CMX DL+)を用います。
トランスデューサーには高減衰材の測定に適した、低周波の1MHzまたは2.25MHzを使用します。測定時には、十分な量のカプラントをコンベアベルト表面に塗布します。誤ってノイズ等を測定しないように、注意深くAスコープ(エコー)を確認しながら測定を行います。
*ゴム(ラバー)の基本的な測定については、「ゴムの厚さ測定」を参照ください。
ゴムの厚さ測定はこちらトランスデューサー(1MHz/2.25MHz)
Aスコープ(波形)
動画
ベルトコンベアの測定 CMX DL+ Ver.2
(心材:帆布)
ベルトコンベアの測定 CMX DL+ Ver.2
(心材:スチールコード)
対応トランスデューサー
周波数 | 径 | 種別 | 探触子 | 対応機種 | 部品番号 |
---|---|---|---|---|---|
1.0MHz | 18mm | 二振動子 | MVX、CMXシリーズ | TT-D1-12 | |
1.0MHz | 18mm | コンポジット | 二振動子 | MVX、CMXシリーズ | TT-D1-12CPZT |
2.25MHz | 18mm | 二振動子 | MVX、CMXシリーズ | TT-D2-12 |