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腐食検査 Application Notes - Ultrasonic Thickness Measurement

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腐食検査

腐食検査

構造物や配管の保守検査では、破壊することなく残存肉厚を簡単に測定することができる、超音波厚さ計が積極的に使用されています。

腐食の発生が予想される、または実際に腐食が進行している箇所は、2回測定法や多点測定法を用い、測定点数を増やし入念に検査します。一方、腐食による減肉が進行していないと予想される箇所は1回測定法で測定します。
このページでは、超音波厚さ計を用いた腐食検査について説明します。

測定方法

腐食検査では、腐食検査用の超音波厚さ計と、周波数5MHz、径12mm以下のニ振動子探触子を用いて測定を行います。
測定モードは、零点・第1回底面エコー方式(パルス・エコーモード、R-B1)を用います。

測定面に腐食による錆やスケール、凹凸がある場合は、処理する必要があります。浮き錆びやスケールは、ワイヤブラシ(金属たわし)や剥離剤で除去します。表面の凹凸は砥石やサンドペーパーを用い100μmRz以下に仕上げます。

腐食の進行による減肉が予想される箇所では、2点測定法を用います。2点測定法とは、同一の測定点で、トランスデューサーの向きを90度変えて2回測定し、どちらかの薄い値を測定値として採用する方法です。誤測定をを回避し、正確な厚さを測定することができます。

測定方法

腐食の進行状況や測定目的に応じて、1回測定法、2回測定法、多点測定法、精密測定法、連続測定法を使い分けてください。
各測定法の詳細については、測定方法(基礎)を参照ください。

測定方法(基礎)はこちら

対応トランスデューサー

通常、腐食および孔食検査では、周波数が5MHzで径12mm以下の二振動子探触子(トランスデューサー)を使用します。厚みのある材料を測定する場合は、大径または低周波数のトランスデューサーを使用し、精度を求める場合は高周波のトランスデューサーを使用します。

周波数 種別 探触子 対応機種 部品番号
5.0MHz 9mm 湾曲部用 二振動子 ZX-1/2/3/5 TT-D5-316
5.0MHz 9mm 湾曲部用 ハイダンプ 二振動子 ZX-6、MVX TT-D5-316HD
5.0MHz 9mm 湾曲部用 コーティング(膜厚測定対応) 二振動子 CMXシリーズ TT-D5-316CT
5.0MHz 12mm 二振動子 ZX-1/2/3/5 TT-D5-14
5.0MHz 12mm ハイダンプ 二振動子 ZX-6、MVX TT-D5-14HD
5.0MHz 12mm コーティング(膜厚測定対応) 二振動子 CMXシリーズ TT-D5-14CT