管材(配管・パイプ)の内側から厚さ測定 Application Notes - Thickness Measurement
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管材(配管・パイプ)の内側から厚さ測定
配管やパイプなどの円筒形状の厚さを超音波厚さ計で測る場合、通常外側から測定します。しかし、なんらかの事情により外側にトランスデューサー(プローブ・探触子)を接触させる事ができない場合、内側から測定する必要があります。
一般的なトランスデューサーは、先端がフラットなため内側から測定することができませんが、ダコタ・ジャパンでは、配管の内側から測定可能な特殊なトランスデューサーを用意しています。
このトランスデューサーを使用することで、配管・パイプなどの管材の内側からも厚さを簡単に測定することができます。
測定方法
配管やパイプなどの厚さを内側から測定する場合、先端がフラットな通常のトランスデューサーは、測定面に密着しないため測定することができません。また、測定することができたとしても、先端が密着していないため実際の厚さよりも厚い値が表示されます。
管材(配管・パイプ)を内側から測定するための特殊なトランスデューサーは、先端がR形状になっているため、測定面に密着し、正確な厚さを測定することができます。先端形状は、内径30mm以上用と内径100mm以上用の2種類を用意しています。
通常のトランスデューサー
内側からの測定用トランスデューサー
内径30mm以上用(R15mm)
内径100mm以上用(R50mm)
厚さ1mm未満の測定
魔法瓶のような金属製の二重構造容器の内びん(内層)の厚さ測定では、肉厚が薄いため、上で紹介した方法では測定が困難です。
厚さが1mm未満の場合は、Aスコープ(波形)表示付きの精密測定用超音波厚さ計(PVX)とペン型トランスデューサーの組み合わせで測定します。また、内径が細く手を入れることができない場合は、通常のペン型トランスデューサーでは測定できないため、ショートタイプのペン型トランスデューサーに延長用の治具を組み合わせて測定します。
対応トランスデューサー
周波数 | 径 | 種別 | 探触子 | 対応機種 | 部品番号 |
---|---|---|---|---|---|
5.0MHz | 12mm | 内径30mm以上用(R15mm) | 二振動子 | ZXシリーズ、MVX、 CMXシリーズ |
TT-D5-14R |
5.0MHz | 12mm | 内径30mm以上用、長さ約22cmのロッド(棒)付き | 二振動子 | ZXシリーズ、MVX、 CMXシリーズ |
TT-D5-14RL |
5.0MHz | 18mm | 内径100mm以上用(R50mm) | 二振動子 | ZXシリーズ、MVX、 CMXシリーズ |
TT-D5-12R |
10MHz | 12mm | 内径30mm以上用 | 二振動子 | ZXシリーズ、MVX、 CMXシリーズ |
TT-D10-14R |
10MHz | 12mm | 内径30mm以上用、長さ約22cmのロッド(棒)付き | 二振動子 | ZXシリーズ、MVX、 CMXシリーズ |
TT-D10-14RL |
10MHz | 18mm | 内径100mm以上用(R50mm) | 二振動子 | ZXシリーズ、MVX、 CMXシリーズ |
TT-D10-12R |
10MHz | 2mm | ペン型/ショートタイプ 遅延材付き | 一振動子 | PVX | TT-SD10-116PR |