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管材(配管・パイプ)の厚さ測定 Application Notes - Ultrasonic Thickness Measurement

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管材(配管・パイプ)の厚さ測定

管材(配管・パイプ)の厚さ測定

管材(配管・パイプ)は、外観上は異常が無くても、内側から減肉が進行している場合があります。減肉が進行すると、最悪のケースでは内部を流れる液体や気体が外部に漏洩してしまいます。

管材(配管・パイプ)の厚さ測定は超音波厚さ計の主要な用途で、鉄・アルミ・ステンレス・塩化ビニルなど様々な材料の管材の残存肉厚の測定に使用されています。

このページでは、超音波厚さ計を用いた管材の測定方法を説明します。

測定方法

管材の厚さ測定では、ニ振動子探触子(トランスデューサー)の接触方向が非常に重要です。誤った方向で接触させると、安定した表示値が得られなくなり、正しい厚さを測定することができません。

*一振動子探触子(トランスデュサー)を使用する精密検査用厚さ計では、接触方向は関係ありません。

測定方法二振動子探触子

1回測定法

管材(配管・パイプ)の軸方向に対して、トランスデューサーの音響隔離面の向きが直角(垂直)になるように接触させます。径が比較的大きな管材に対しては、この1回測定法で厚さを測定します。

2回測定法

まず、1回測定法と同様にトランスデューサーを、管材の軸に対して直角に接触させます。次に、トランスデューサーの接触角度を90度変え、管軸に対して平行に接触させます。2回の測定の内、薄い方の厚さを測定値として採用します。
トランスデューサーを平行に接触させることにより、管材との接触が安定し、直角に接触させた場合では測定値が安定しない場合も、測定ができるようになります。

外径15mm未満の場合

一般的な超音波厚さ計では、外径15mm未満の管材は、径が細いため測定することができません。分解能に優れた精密検査用の超音波厚さ計と、先端が細いペン型トランスデューサーを組み合わせて測定を行います。詳細は、小径配管・パイプ(高圧ガス配管)を参照ください。

小径配管・パイプ
(高圧ガス配管)はこちら

測定方法

冶具の使用

配管測定用冶具を使用することにより、トランスデューサー(プローブ・探触子)を常に垂直または平行に接触させることができます。

配管・パイプに対して、常に一定の角度・向きでトランスデューサーをあてることができるため、誰が測定しても正確な厚さが測定できます。

価格(税別):30,000円
*二振動子探触子φ12mmおよびφ9mm専用です。

トランスデューサー

測定方法

動画

対応トランスデューサー

周波数 種別 探触子 対応機種 部品番号
2.25MHz 12mm 二振動子 ZX、MVX、CMXシリーズ TT-D2-14
5.0MHz 9mm 湾曲部用 二振動子 ZX-1/2/3/5 TT-D5-316
5.0MHz 9mm 湾曲部用 ハイダンプ 二振動子 ZX-6、MVX TT-D5-316HD
5.0MHz 9mm 湾曲部用 コーティング 二振動子 CMXシリーズ TT-D5-316CT
5.0MHz 12mm 二振動子 ZX-1/2/3/5 TT-D5-14
5.0MHz 12mm ハイダンプ 二振動子 ZX-6、MVX TT-D5-14HD
5.0MHz 12mm コーティング 二振動子 CMXシリーズ TT-D5-14CT
7.5MHz 9mm 湾曲部用 二振動子 ZX-1/2/3/5 TT-D7-316
7.5MHz 9mm 湾曲部用 ハイダンプ 二振動子 ZX-6、MVX TT-D7-316HD
7.5MHz 9mm 湾曲部用 コーティング 二振動子 CMXシリーズ TT-D7-316CT
7.5MHz 12mm 高精度・薄物用 二振動子 ZXシリーズ、MVX、CMXシリーズ TT-D7-14HR
7.5MHz 12mm ハイダンプ 二振動子 ZX-6、MVX TT-D7-14HD
7.5MHz 12mm コーディング 二振動子 CMXシリーズ TT-D7-14CT
10MHz 9mm 湾曲部用 二振動子 ZXシリーズ、MVX、CMXシリーズ TT-D10-316
10MHz 12mm 二振動子 ZXシリーズ、MVX、CMXシリーズ TT-D10-14