CVケーブルのビニル皮膜の厚さ測定 Application Notes - Thickness Measurement
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CVケーブル(架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル)のビニル皮膜の厚さ測定
CVケーブルとは、架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブルの略で、架橋結合をしたポリエチレンを絶縁材料として用いた電力用ケーブルです。高い性能と信頼性を持ち、屋内・屋外ともに使用できるため、広く普及しています。
CVケーブルの最外層には、絶縁体への外傷、浸水等を防ぐために外部被覆(シース)としてビニル皮膜が施されています。ビニル皮膜の厚さが一定でないと耐久性が低下するため、皮膜の厚さは製造時の重要な管理項目です。
超音波厚さ計は、製造時のビニル皮膜の厚さ管理に使用されています。
測定方法
ビニル皮膜の素材には、PVC(ポリ塩化ビニル)やPE(ポリエチレン)、ナイロンが使用されています。これらの素材は超音波の減衰が激しいため、一般的な超音波厚さ計では測定することができません。
CVケーブルのビニル皮膜の測定には、Aスコープ(波形)表示付きの超音波厚さ計(MVX、CMX DL+)と、透過力に優れた1MHzのトランスデューサーを使用して測定を行います。
ビニル皮膜が被覆処理された後に、ケーブルを周方向に90度毎に4点、一定間隔で測定することで、ビニル皮膜の厚さを管理することができます。
対応トランスデューサー
周波数 | 径 | 種別 | 探触子 | 対応機種 | 部品番号 |
---|---|---|---|---|---|
1.0MHz | 18mm | 二振動子 | MVX、CMXシリーズ | TT-D1-12 | |
1.0MHz | 18mm | コンポジット | 二振動子 | MVX、CMXシリーズ | TT-D1-12CPZT |